漢詩についてのワンポイント アドバイス C

漢詩の四つの規則

私たちが「漢詩」と呼んで 親しんでいる詩の殆どは、唐の時代の近体詩(キンタイシ)です。この近体詩と言うものは、厳格な規則に

のっとった詩ですが、その規則とは 具体的にどのようなものだったのでしょうか。

近体詩の規則には、大まかに言って次の四つがあります。

@形式、A押韻(オウイン)、B対句、C平仄(ヒョウソク)

〔@形式〕:近体詩は 一句が五字からなる<五言詩>と、一句が七字からなる<七言詩>に限られます。

それぞれに四句からなる<絶句>、八句からなる<律詩>、そして <排律>と呼ばれる長編の詩があります。

絶句の四句は、第一句を<起句>、第ニ句を<承句>、第三句を<転句>、第四句を<結句>と呼びます。

起承転結と言う言葉は ここから生まれました。

又、律詩の場合は 二句ずつまとめて「聯」と言い、第一・第二句を<首聯(シュレン)>、第三・第四句を<頷聯(ガンレン)>

第五・第六句を<頸聯(ケイレン)>、第七・第八句を<尾聯(ビレン)>と呼びます。

漢詩紀行100選から抜粋

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