M 121ページ 独座敬亭山の3列目(NHK 漢詩紀行、監修:石川忠久・著者:牧角悦子)

 

「厭」と言う字は 「飽きる」と言う意味なので 「イトワざるは」ではなく、

アキざるは」と読むべき です。「イトウ」と読む場合は「疲れる・いやになる」場合である。

150ページは「馬は穀にアけり」と なっております。

 

 

坐敬亭山」、李白

                 読み

衆鳥高飛尽       しゅうちょう高く飛んで尽き

孤雲獨去閨@      こうん ひとり去りて かんなり

相看兩不厭       あいみて ふたつながら あきざるは

只有敬亭山       ただ 敬亭山あるのみ

 

たくさんの鳥たちが 大空高く飛んでは 皆 姿を消した。

ぽつんと一つ浮かんだ雲も、ただ一人去り行き、静けさだけが残った。

こんなにも長い間眺めあって お互いに飽きることがないのは

ただ この敬亭山だけである。

 


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